剣道に興味があったとしても、その歴史までは知っている人は少ないのではないでしょうか。剣道は日本の文化と深くつながっており、知れば知るほど興味深い文化です。

今回は剣道の歴史について紹介します。

源は日本刀の出現

剣道の源と言えるのが、日本刀の出現です。日本では平安時代に刀が生まれ、その後武士集団によって使われるようになりました。

鎌倉時代になると制作技術が飛躍的に発展し、室町時代になるとたたらふき法を使用して刀が鍛造されるようになりました。

剣道の誕生

刀が武器として使用されるようになったのは、主に鎌倉時代から室町時代にかけてです。この時期には蒙古襲来などもあり、刀を使った戦術が多く生まれ、太刀打ちの技術が進化していきました。

そして、室町時代末期から戦国時代にかけて素肌兵法が生まれ、太刀数も多くなりました。このように技法が高度化していく共に、一流一派をなして指導する人が誕生し始めます。これをきっかけに剣法が生まれ、後の剣道の基礎となったのです。

剣道の呼び名の変化

室町時代末期から江戸時代初期にかけては兵法という名称が主流でした。そして、江戸時代になると、剣術、撃剣、剣法、刀法、剣技、剣道という呼び名が生まれます。この中では当時は剣術という呼び名が使われていました。しかし、時代の流れと共に呼び名は変化していき、昭和に入ってからは剣道以外の呼称は自然と使われなくなったとされています。